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令和6年度で終了する定期接種のお知らせ
令和6年度末に制度が終了する定期予防接種(無料)があります。
受け忘れのないよう、対象の方は早めに接種してください。
昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性
上記の方は令和元年より開始された風しん抗体検査・予防接種(風しん5期)の対象です。
この年齢の男性の方は、今までに定期接種で風しんの予防接種を受ける機会がなかったため、同じ年代の女性や、他の年代の方に比べて抗体保有率が低くなっています。これまで、風しんは様々な地域で小流行を繰り返しており、排除にはいたっていません。2004年には10例、2013年10月~2014年10月には45例のCRS(先天性風しん症候群)が報告されています。
そのため令和元年から3年間の予定で風しん5期が開始されましたが、十分な接種にいたっていないため、さらに3年間の延長となりました。
※先天性風しん症候群とは・・風しん抗体価の低い妊婦が妊娠20週ごろまでに風しんウイルスに感染することで、おなかの赤ちゃんに胎盤を通じて感染し、白内障、心奇形、難聴など赤ちゃんに先天異常が生じることです。
妊娠中の検査では風しん抗体を調べますが、抗体価が低いことがわかっても、妊娠中は風しんワクチンを接種することができません。予防するためには妊娠前にワクチンを接種する方法しかありませんが、ワクチンを接種しても抗体価が上がらない人も一定数います。そのため社会全体で高い抗体価を保つことがCRSの予防につながります。
上記の対象の方で、まだ風しん抗体検査・予防接種を受けていない方は、ぜひ抗体検査をご検討ください。
令和7年2月28日までは抗体検査・予防接種が無料で受けられます
詳しくは→風しん抗体検査・予防接種について
平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女性
上記の方は令和4年より開始された子宮頸がん予防ワクチンキャッチアップ接種または定期接種の対象です。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は特殊なウイルスではなく、多くの人が感染します。感染は自然に治り、がんにならないこともありますが、一部はがんになります。
平成25年に厚労省により積極的な接種勧奨の差し控えが決定され、以後、安全性についての議論が行われてきました。そして令和3年11月、「最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められた」として「積極的勧奨の差し控え」を終了する通知が出されました。この間に接種の機会を逃した方に対する対応として、3年間の期限つきで定期接種の年齢を超えた方にも接種機会を確保する「キャッチアップ接種」が行われることになりました。
キャッチアップ接種の対象:平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性
定期接種の対象:平成20年4月2日~平成21年4月1日生まれの女性(高校1年生が最終年度)
HPVワクチンは15歳以上で初回接種を開始する方については、計3回で接種完了となります。上記の対象の方は令和7年3月31日までに接種完了できるよう計画的に接種してください。
詳しくはこちら→子宮頸がん予防ワクチンについて