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はじめよう!SDGsアクション(企業経営編)
企業の経営におけるSDGsの活用によって広がる可能性や各分野ごとの取組と各ゴールの紐付け早見表などについてご紹介します。
企業経営においてもできることから少しずつ。その行動がゴールに繋がります。
企業経営編
1.これからの企業に必要なことは 2.市場は今、SDGsの時代に
3.SDGsの活用によって広がる可能性 4.企業活動とSDGsのつながり
5.SDGsとの紐付け早見表 6.出典
1.これからの企業に必要なことは
企業はこれまで、消費者のため、地域社会のため、そして⽣活環境の維持のために求められる製品やサービスを提供してきました。
しかし、昨今の少⼦⾼齢化による⼈材不⾜や消費者ニーズの多様化等により、売上拡⼤や事業承継において課題を抱える企業が多いのではないでしょうか。
企業が将来に渡って継続し、より発展していくために必要となるのが、⻑期的な視点で社会のニーズを重視した経営と事業展開です。
そこで、今、ビジネスの世界では、経営リスクを回避するとともに、新たなビジネスチャンスを獲得して持続可能性を追求するためのツールとして、SDGsの活⽤が注⽬を集めています。
2.市場は今、SDGsの時代に
SDGs は国連で採択されたものですが、すでにビジネスの世界での「共通⾔語」になりつつあります。そして、これらのゴールを達成するために、⽇本経済団体連合会や各業界団体、地⽅銀⾏、さらに、個別の企業においても取組が広がってきています。
特に、世界を相⼿に事業を展開する⼤企業では、バリューチェーン全体の⾒直しを始めており、関連するサプライヤーにも影響が広がると考えられます。
SDGs の普及とともに、市場のニーズ、そして取引先からのニーズとして、SDGs への対応が求められるようになってきています。実際、投資の条件として、収益だけではなく、SDGs に取り組んでいるかどうかも⾒られる時代になってきているのです。
3.SDGsの活用によって広がる可能性
企業イメージの向上
SDGs への取組をアピールすることで、多くの⼈に「この会社は信⽤できる」、「この会社で働いてみたい」という印象を与え、より、多様性に富んだ⼈材確保にもつながるなど、企業にとってプラスの効果をもたらします。
社会の課題への対応
SDGs には社会が抱えている様々な課題が網羅されていて、今の社会が必要としていることが詰まっています。これらの課題への対応は、経営リスクの回避とともに社会への貢献や地域での信頼獲得にもつながります。
⽣存戦略になる
取引先のニーズの変化や新興国の台頭など、企業の⽣存競争はますます激しくなっています。
今後は、SDGs への対応がビジネスにおける取引条件になる可能性もあり、持続可能な経営を⾏う戦略として活⽤できます。
新たな事業機会の創出
取組をきっかけに、地域との連携、新しい取引先や事業パートナーの獲得、新たな事業の創出など、今までになかったイノベーションやパートナーシップを⽣むことにつながります。
4.企業活動とSDGsのつながり
SDGs が関係するのはグローバルな取組だけではありません。企業が⾏う事業そのものはもちろん、普段から取り組んでいる節電や節⽔、社員の福利厚⽣など、企業が⾏う⾏動すべてがSDGs とつながります。
5.SDGsとの紐付け早見表
取組がSDGsのどのゴールと関連するかを表したものです。下記の早見表も参考にしながら、自社の取組とSDGsを紐付けてみてください。
出典
すべての企業が持続的に発展するために-持続可能な開発目標(S D G s)活用ガイド-[第2版](環境省) [PDFファイル/4.72MB]