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県指定 宮山塚(みややまづか)古墳

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記事ID:0001083 更新日:2021年1月25日更新

墳丘全景(南東より)写真
墳丘全景(南東より)

区分 県指定/史跡
員数 1基
所在 平群町椿井1505番地
所有 【個人】
指定 昭和45年 3月31日
時代 古墳時代
その他  

玄室奥壁写真
玄室奥壁(上半はドーム上になる)

 椿井の氏神、春日神社の西側隣接地に所在する直径約26m、高さ約7mの円墳。
 墳丘は東方山頂稜線にある椿井城への登り口の土塁施設に取り込まれており、墳頂部が平坦に削られ、墳丘が方形に加工されているようである。
 主体部は南に開口する古式の横穴式石室で、玄室は長さ4.1m、幅3m、高さ3.2mと正方形に近い平面プランで、玄室奥より見て右側のみに袖のある右片袖式石室である。
 玄室四壁は下半が垂直に積まれるが、上半部分は内側に持ち送られ、コーナーの無くなる穹窿状(きゅうりゅう)(ドーム状)をしており、天井石とよべるものはない。
 また羨道も幅1m、高さ0.5mと非常に小さい構造である。出土遺物は知られていないが、特異な石室構造より5世紀後半~末頃の築造と考えられている。また、奥壁中央の上下2ヶ所に、石材を窪ませた場所があり、燭台を配置する龕(がん)状施設の可能性が指摘されている。
 近畿地方の導入段階の完存する横穴式石室として貴重な存在である。
 兵庫県南部地震で天井部壁面の一石が落下し、危険なため石室内の見学は出来ない。

玄室前壁と羨道部分写真
↑玄室前壁と羨道部分。
奥よりみて右側に広い袖がある。

玄室天井の中央部分写真
↑玄室天井の中央部分。
ドーム形状で天井石は無い。