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町指定 椿井(つばい)線刻(せんこく)石仏

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記事ID:0001079 更新日:2021年1月25日更新

椿井線刻石仏写真
右下よりに十三塚が所在。左後方が生駒山。

区分 町指定/彫刻
員数 一躯
所有 平群町椿井村 区有
指定 昭和53年 8月11日
時代 鎌倉時代
その他 椿井集落 西入口

 椿井村の西入口に祀られた線刻の笠石仏。角柱状の石材を壷形に彫り込み、如来立像を線刻し、上部に扁平な自然石を乗せる。高さ94.5cm、幅44cm、彫り込み71×29cm、仏身58.5cm。顔から胸の部分が信者が撫でた手ズレによって摩滅しているが、精緻な線刻で表現され、仏身の周囲、彫り込み内に一五の種子が配されている。本来の像容ははっきりしないが地元ではミロク(弥勒)と呼んで信仰している。胸の付近で折れているが、昔、牛馬をつないでいて引き倒されて折損したという。
 三郷町総持寺の一針薬師笠石仏や勢野西墓地の線刻阿弥陀石仏等との類似性が指摘されており、鎌倉中期を下らない作と考えられている。
 上部に自然石を乗せた笠石仏で、町内では鳴川の揺るぎ地蔵石仏(鎌倉末)、櫟原のタケダの石仏[阿弥陀如来](弘治銘:1555~1558)も笠石仏として知られる。