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町指定 十三重層塔

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記事ID:0001072 更新日:2021年1月25日更新

十三重層塔写真
十三重層塔

区分 町指定/彫刻
員数 一基
所有 平群町椣原53番地
椣原山金勝寺
指定 昭和53年 3月15日
時代 鎌倉時代 末頃
その他 金勝寺墓地(椣原惣墓)

 金勝寺墓地(椣原惣墓)の北東に立てられた層塔で、花崗岩製。高さ約4.4m、一層目笠 幅0.9m、軸部幅0.49cm。地震等で幾度か倒壊しており、一部の屋根が欠けている。
 軸部には金剛界四仏が月輪(がちりん)中に薬研彫され、紀年銘はないが、屋根部分の厚みや反り、軸部の種字の刻み方などより鎌倉末期頃の作と考えられている。相輪部分は兵庫県南部地震で落下したため、金勝寺が保管している。
 この墓地は、椣原・上庄・西向・吉新・櫟原(椿木)の惣墓(そうばか)[共同墓地]であり、墓地を代表する向塔(こうとう)としてその中央に立てられたものであろう。墓地内には多数の貴重な石造文化財が伝えられている。
 金勝寺の下寺(付属寺院)である円満寺も所在し、竜田川の対岸にある金勝寺を彼岸に、当墓地を此岸とする考えもある。