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町指定 菊水(きくすい)の旌旗(せいき)
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記事ID:0001067
更新日:2021年1月25日更新
区分 | 町指定/工芸 |
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員数 | 一 張 |
所有 | 平群町信貴山2280番地 信貴山朝護孫子寺 |
指定 | 昭和53年 3月15日 |
時代 | 鎌倉時代 末期 |
その他 | 霊宝館で展示 |
信貴山に伝わる楠木正成の旌旗。白絹地(紬織:縦115.5cm、横33.4cm。)で、上部に菊水の紋章を、下部に年号と楠木正成の花押が墨書されている。
元弘元年(1331)9月10日の墨書銘があり、元弘の乱の際に後醍醐天皇側に付く決意を示して信貴山に奉納した直筆の旌旗と考えられている。
南北朝時代、信貴山は南朝方の拠点として位置づけられ、菊水模様の甲冑が伝えられ、正成の挙兵前後には後醍醐天皇の皇子である護良親王が拠点にするなど、その歴史を裏付ける貴重な遺品である。
境内には南朝年号の石仏も祀られており南北朝が統一されてからも、南朝系統の遺品を大切に伝えていたことが確認できる。