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県指定 梵鐘(ぼんしょう)
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記事ID:0001066
更新日:2021年1月25日更新
区分 | 県指定/工芸 |
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員数 | 一 口 |
所有 | 平群町鳴川188番地 鳴川山元山上千光寺 |
指定 | 昭和52年 5月20日 |
時代 | 鎌倉時代 |
その他 | 千光寺 鐘楼 |
千光寺の本堂である観音堂の右手前の鐘楼に掛かる梵鐘。鋳銅製で総高が108.6cm、口径62cm。笠形に鋳をあらわさないこと、龍頭と撞座の向きが同方向であること、乳を四段四列に配すこと、鐘身高に対しての口径比が鎌倉期梵鐘の特徴をもっている。 ただ、撞座位置が鎌倉期梵鐘の平均的な位置よりやや高く、駒の爪が比較的小さいことなど、同時代例として古様を示している。 素文で池の間一区に「大和国平群郡千光寺、元仁二年乙酉四月日(1225)」の陽鋳銘があり、県下の鎌倉時代在銘梵鐘として最古であり貴重な存在。 作者は明かでないが、大和郡山市、矢田山金剛山寺の梵鐘と同じ河内鋳物師作の可能性が考えられている。