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重文 木造(もくぞう)聖観音(しょうかんのん)立像(りゅうぞう)

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記事ID:0001061 更新日:2021年1月25日更新

木造聖観音立像写真
木造聖観音立像

区分 重文/彫刻
員数 一躯
所有 平群町福貴1504番地
普 門 院 (法隆寺)
指定 昭和39年 9月 6日
時代 平安時代 中期
その他 普門院 本尊

 法隆寺の高僧で夢殿を再興した道詮(どうせん)律師(りっし)の 隠居寺、福貴寺の塔頭である普門院の本尊。 道詮律師の念持仏とする伝承もある。
 檜材の一木造りで、総高99.5cm。どっしり した肉付きのよい身体構成、高く太い宝髻(ほうけい)、 奥行きの深い体躯、胸部・胴部のくびれに肉 感的な表現があり、下半身に流れる衣文にも 飜波(ほんぱ)的な表現がみられる。
 9世紀末~10世紀初頭の作と考えられ、現在はほとんどが素地のままであるが、一部に彩色の痕跡があり、当初は彩色像だったと推 定されている。両手首と、天衣の一部は後補であるが、一木から作り上げることにこだわっており、天衣も台部から彫り上げていた痕跡が残る。
 以前は、道詮律師の命日(道詮忌:10月2日)に福貴寺(現:白山神社)に運ばれて弥勒(みろく)像と共に供養されていたという。