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COPD(慢性閉塞性肺疾患)は肺たばこ病?

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記事ID:0001334 更新日:2021年1月25日更新

COPDをご存知ですか?

日本語では慢性閉塞性肺疾患と言います。喫煙の影響を大きく受けることから「肺たばこ病」という通称があります。肺がんなども喫煙の影響が大きいので「肺たばこ病」と言えます。

この肺たばこ病は原因の90%以上が喫煙と言われています。長年の喫煙習慣により気管支や肺胞が炎症を起こし、炎症が慢性的になると今度は肺胞が破壊されるのです。破壊された肺胞は伸縮がきかなくなり、空気を取り込むことができません。また、気管支は炎症を起こすと、人体の防衛反応でせきやたんが多くなります。せきやたんが続けば気管支が細くなり呼吸もしにくくなります。喫煙はこれをじわじわ進めて行くのです。

しかしこの症状も若いうちは体自身が元気なので、そう息苦しさを感じません。ゆっくり変化して行くので、実感がわかないのかもしれません。よく喫煙は緩やかな自殺と言われていますが、若いうちは何ともなくても次第にじりじり体を蝕んで行きます。そしてついには高齢期になると息切れなどの症状が現れてきます。自分で行う呼吸だけでは酸素が不足する場合、助けとして酸素ボンベを利用することもあります。

長年続いた喫煙習慣も体が受け付けなくなる例もよく聞きます。加齢によりタバコの吸い方が変化するのです。それまで肺の奥深く吸い込んでいた煙も、次第に体自身が受けつけなくなり「ちょっと吸い込むだけ」あるいは「ふかすだけ」に変わります。こうなると今度は口の中がとてもタバコ臭くなります。以前は肺がフィルターの役割をしてましたが、多くの肺胞が破壊されて防衛反応として煙を受け付けなくなりこのような吸い方に変わって行くのです。

 

一番の治療は「先ず禁煙!」

COPDの診断は胸部レントゲン写真や胸部CTと肺機能検査(スパイロメトリー)による肺機能や気道閉塞の程度を組み合わせて評価します。もちろん一番の治療は「先ず禁煙!」でしょう。一度壊れてしまった肺の細胞を元に戻す方法は今のところありません。よって早くCOPDを発見することが重要です。喫煙習慣がある人や受動的に喫煙させられている人で、せきやたんが続く、また労作時に息切れがするといった症状があれば、COPDかも知れません。町の肺がん検診や医療機関に相談するなどをお勧めします。

平成23年度からは町の肺がん検診が今までの撮影方法からデジタル撮影に変わります。これにより被ばく量を減らすことができます。また詳しく見たい部分がある場合に画像を劣化させずに拡大ができること、昨年の写真と比較読影する時にサーバーから見たい写真がすぐに取り出せることなどがその他の利点と言えましょう。喫煙している人はまず禁煙!そして定期的ながん検診できちんと健康チェックをお願いします。