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令和6年度、平群小学校6年生は、総合的な学習の時間に地域の遺跡である「椿井城(つばいじょう)」をテーマとして探究活動を進めてきました。
矢田丘陵の上にある椿井城は、室町・戦国時代の平群谷の歴史を理解するうえで欠かせない山城(やまじろ)の遺跡です。
子どもたちはさまざまな学習を通して「椿井城のことを幅広くいろいろな人に知ってほしい」、「椿井城に行くまでの登城道の利便性をよくしたい」、「これからも大切に守り伝えたい」等々、様々な視点から自分たちにできることは何かを考え、「遺構説明看板」や「登城道への階段設置」、「椿井城限定グッズの制作」など、椿井城を未来につなげるための「椿井城改良計画」の企画書を作成しました。
そしてそれらの中から、ポスターやパンフレット、誘導看板の制作に取り組むとともに、資金集めや自分たちの活動を町民の方々にも広く知ってもらうために、町内の施設でリーフレットを配ったり、募金活動を行ったりしました。
募金活動で集まったお金は、椿井城の遺跡を守るためにぜひとも活用してもらいたいとの願いを託し、西脇町長に届けました。
西脇町長からは感謝の言葉とともに、「いただいた寄付金は、平群町の「ふるさと基金」にある椿井城の保存に関する様々な活動や取り組みのために、大切に使わせていただきます。これからも、平群町のすばらしさや大切なものをより多くの人に知ってもらえるように、私たちとともに考えていきましょう。」とのメッセージが贈られました。
椿井城は歴史的にも貴重な文化財であり、これからも大切に守り伝えていくことが必要です。そのよりよい未来を真剣に考えてくれた子どもたちの思いに応え、これからの文化財行政につなげていけるよう、行政として何ができるのかを考え続けたいと思います。